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広い空の下で

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2012年 09月 25日

カミホロカメットク山

9月9日に行ってきた時のことです。
今頃?







近所のgoroサンと山に行こうということに。
でも、goroサンの休みは平日のみ。自分は週末。
でも、goroサンの仕事は昼から。


じゃあ、週末の午前中なら行けるね。
じゃあ、朝早くに登れば帰ってこれるね。
じゃあ、夜中から登って日の出見て帰って来ればいいんじゃない。



ってな事で、土曜の深夜2時からカミホロに登って、山頂で日の出を見て朝下山することに。


カミホロと言えば、8月の下旬頃から避難小屋周辺に親子熊が居座ってると、色々な所から目撃情報が入ってるけど、最近小屋周辺で見たと言う人からは、十勝岳温泉の登山口からカミホロ山頂までは問題ないよ、との事。山頂を越えて避難小屋の方へ行かなければ大丈夫そう。


そんな情報に安心して、goroサン、初対面のこれまた近所のドクターO氏、yutti、自分の4人で行くことに。
後は晴れるのを願うのみ。
予定通り、2時前に登山口を出発。
出発して10分位で。






















カミホロカメットク山_e0248329_2019760.jpg

マジか・・・
そんなにフレッシュな感じはしないものの、あまりのお早い出番にちょっと暗いモードに。



気を取り直して出発すると、安政火口分岐付近でライトに反射して光る眼を発見。
距離は30m~40mくらい?離れていて、向こうもこっちに気が付いていて、こっちを見ながら移動している。
近づいてくる感じは無いので、様子を伺いながら歩を進める。
yuttiが両目の距離が近いので、多分小動物。
動物に詳しいyuttiが言うので、4人でキツネだろうと言い聞かせるように納得する。


何だか、スリリングな山行になってきた。


カミホロ分岐手前300mくらいで、2つ目の糞発見。
写真は糞ばっかりになってしまうのでやめときます。
1つ目と同じ様な感じ。
やっぱり居るのね。


時々、風に乗ってくる違う匂いに敏感に反応しながら歩く。



上富良野岳山頂の手前、標高1800m付近で3つ目発見。
全部同じ熊なのか、それともそれぞれ違う熊がうじゃうじゃいるのか・・・
それにしても、登山道の真ん中にするのは広いからしやすいのか、人間に対して存在をアピールしてるのかな?



4時頃に上富良野岳山頂に到着。
さっきまで晴れてたのに、一気にガスが広がってきた。
まずいなー、なんて言いながらカミホロへ。







カミホロカメットク山_e0248329_21531637.jpg

真っ白。


カミホロカメットク山_e0248329_2233250.jpg

しばらく待ってみるも、ガスが晴れそうな気配は全く無いので、下山することに。
残念・・・





眠くなりながらも、「ん?何か違う匂いがした」なんて言いながら、長い階段が終わった辺りで違和感を感じた。





登山道の右側に
カミホロカメットク山_e0248329_22163079.jpg

写真だと分かりにくいかも。
何かで踏まれたような跡。
と言うより、寝そべってた跡。

そして左側に
カミホロカメットク山_e0248329_22183851.jpg

斜面の上まで削られた跡があった。




4人で色々と想像してみた。
何日か前の跡かな。
自分達が登ってきた時に、ここで寝てて鈴やら話し声で、目が覚めて斜面を慌てて登っていったのかな。
それとも、ついさっきまで居たのかな。
どこかで、こっちを見ながら様子を伺ってるのかな。

なんて、色々考えると鳥肌がたってきた。
ちょっと、変なテンションになってきた時、
ドクターO氏が「もし熊が襲ってきたら、私が盾になるのでその間に逃げて下さい」
何ていい人なんだ!!!!

いや、もしけが人が出た場合、ドクターであるO氏がいた方がいいんじゃないか、でも自分が盾になる勇気はこれっぽっちもない、な~んて不謹慎な事を考えつつ、とりあえず下山。

でも、救命医であるドクターO氏がいるのは、本当に心強い。


カミホロ分岐からは結構な雨に。
そんなこんなで、無事に下山。




日の出も朝焼けも見れず、熊の気配だけを感じた山行でした。



最初に見た光る眼も、キツネじゃなくて小熊だったとか?
まさかね・・・





因みに、ドクターO氏は来年の南極越冬隊に参加することになり、現在トレーニング中。
なので、今回は天気も悪く終盤に強い雨になったことも、いい勉強になりました、との事。

素晴らしい人だ。

by machiyo55 | 2012-09-25 22:45 |


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